被せ物や詰め物が原因?歯の根元の茶色の正体

 

親子三代で安心して通える歯医者、鎌ヶ谷市のあおぞら歯科クリニック鎌ヶ谷院です。皆さん「銀歯や詰め物をした歯の根元が、いつの間にか茶色くなっている…」ってご存じでしょうか?

鏡を見たときに、被せ物や詰め物のまわり、特に歯茎に近い根元だけが茶色く色づいていて驚いた方は少なくありません。痛みがないからと放っておいてよいのか、それとも虫歯が隠れているのか、判断に迷いますよね。今回は歯の根元が茶色くなる理由と、ご家庭でできる見分け方、受診の目安までわかりやすくお伝えします。

歯の根元が茶色くなる主な原因

被せ物や詰め物をした歯の根元が茶色くなる背景には、いくつかの原因が考えられます。まずは代表的な3つを順番に見ていきましょう。

境目から始まる「二次う蝕(虫歯の再発)」

二次う蝕(にじうしょく)とは、一度治療した歯が再び虫歯になることをいい、二次カリエスとも呼ばれます。被せ物や詰め物と歯を接着しているセメントは、長い年月のうちに少しずつ劣化していきます。

すると歯と人工物の境目にわずかなすき間が生まれ、そこへ虫歯菌が入り込んで内側から歯を溶かしていきます。境目や根元が茶色く変色するのは、この再発した虫歯が原因であることが多いのです。

スウェーデンの大学の研究では、30年間にかかる虫歯の約8割が二次う蝕だったと報告されています。神経を抜いた歯では痛みを感じにくく、気づいたときには進行しているケースも珍しくありません。

歯茎が下がって起こる「根面う蝕」

年齢を重ねたり歯周病が進んだりすると、歯茎が少しずつ下がり、これまで隠れていた歯の根の部分が露出してきます。この露出した根に発生する虫歯を「根面う蝕(こんめんうしょく)」といいます。

歯の根元にはエナメル質という硬い層がなく、象牙質やセメント質といったやわらかい組織しかありません。もともと黄色みを帯びていて表面も粗いため、色素が沈着しやすく、歯の頭の部分より茶色く変色しやすいという特徴があります。

被せ物の縁のすぐ下から根が露出している場合、その境目に沿って茶色く進んでいくこともあります。

金属や着色による変色(虫歯ではないケース)

茶色の正体が、必ずしも虫歯とは限りません。次のような、虫歯以外の変色もあります。

  • 銀歯などの金属イオンが少しずつ溶け出し、歯茎の縁や根元が黒っぽく〜茶色っぽく見える変色(メタルタトゥーと呼ばれます)
  • コーヒー・お茶・赤ワイン・タバコなどの色素が、境目のわずかな段差や歯垢に沈着した着色
  • 歯垢が硬くなってできた、茶色い歯石の付着

これらは虫歯そのものではありませんが、段差や歯石があると汚れが溜まりやすく、二次う蝕のきっかけになることもあるため注意が必要です。

茶色い部分は虫歯?着色?見分け方のポイント

ご自身で虫歯か着色かを正確に見分けるのは、実はとても難しいものです。ただし、次のようなサインがある場合は、治療が必要な虫歯が隠れている可能性が高まります。

  • 詰め物や被せ物の縁を舌で触れると、段差や引っかかりを感じる
  • 冷たいものや甘いものがしみる、噛むと違和感がある
  • 被せ物をした歯のあたりから、嫌なにおいがする
  • 茶色い部分に、小さな穴やへこみがある

一方で、痛みやしみる感じがまったくなく、クリーニングで落ちるようであれば、着色や歯石であることも多いです。とはいえ見た目だけの自己判断は危険で、表面は小さくても内部で虫歯が広がっていることもあります。気になる変色に気づいたら、早めに歯科医院で確認してもらいましょう。

歯の根元の茶色を防ぐ・治すために当院ができること

あおぞら歯科クリニック鎌ヶ谷院では、茶色の正体を正しく見極めるための設備と、再発させないための予防に力を入れています。

当院ではデジタルレントゲンシステムを導入しており、被ばく量を従来のレントゲンの約10分の1に抑えながら、被せ物の下に隠れた虫歯もはっきり映し出すことができます。撮影した画像や患部はモニターでご覧いただけるので、状況をご説明し、患者様にご納得いただいたうえで治療を進めます。

診療は半個室で行い、周りの方の目を気にせずリラックスして受けていただけます。また虫歯や歯周病は、毎日のご家庭でのケアと歯科医院でのクリーニング・メンテナンスを組み合わせることで、発症や再発を防いでいける病気です。患者様お一人おひとりに合わせた予防と、続けやすい定期検診をご提案しています。

治療して終わりではなく、その後も長く歯を守っていけるよう、二次う蝕を防ぐ丁寧なケアを大切にしています。

まとめ

歯の根元の茶色は、二次う蝕や根面う蝕、金属や着色などさまざまな原因が考えられます。痛みがなくても内側で虫歯が進んでいることもあるため、自己判断は禁物です。気になる変色に気づいたら、早めにあおぞら歯科クリニック鎌ヶ谷院へご相談ください。

この記事の監修者

あおぞら歯科クリニック鎌ヶ谷院 院長 副島 將路

あおぞら歯科クリニック鎌ヶ谷院 院長 副島 將路/歯科医師

徳島大学歯学部卒業後、千葉県内の病院にて勤務。
平成23年に医療法人社団爽晴会あおぞら歯科クリニックに入社。
平成26年3月よりあおぞら歯科クリニック鎌ヶ谷院 院長に就任。
現在は院長として、安心・丁寧な歯科診療の提供に努めている。

本記事は、医療情報の正確性・分かりやすさに配慮し、歯科医師監修のもと作成しております。